ワドサド Waddle in the Saddle dory.exblog.jp

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  [ 2006-11 -03 01:24 ]

別れは突然やって来る。

競馬をやっていれば、珍しいことではなく、むしろ日常的な出来事かもしれない。
しかし、別れには、また会えるしばしの別れと、二度と会えない今生の別れがある。
競馬の場合は、後者の方が多いだろうか。

彼がターフを去ると聞いて、寂しくないわけがない。
世紀の怪物退治、そして芝の世界最高賞金レース制覇と2つの最強クラスのサプライズはただのG1勝ちとは桁違いのインパクトと喜びと希望を与えてくれた。
そしてきっとまた大きな事をしでかしてくれるはずだった。

一度の敗戦がどうした。判断するのは、二度続けて負けてからでもいいじゃないか。

しかし、名馬であればあるほど、それが許されないのだろう。

競走馬・ハーツクライの馬生は終わった。

しかし、彼も彼の出資者も極めて幸せである。
再会も叶えば、また新たな夢も始まるのだから。

お疲れさま、そして、ありがとう、ハーツクライ。

一ファンより。

悪夢の東海Sから6ヶ月、ヴァーミリアンが砂上に帰ってきた。

これまでは精神的な部分を最も気にしてきたが、今回は体調面、減ってしまっていた体（筋肉）が何よりのカギだと思っていた。

馬体重が発表になって、+8kgの498kg。
思っていたより増えていなかった。あと10kgは戻って欲しい。

パドックに出てきたヴァーミリアンは以前より小さく見えた。
隆々としていた体の迫力は感じられず、まだガリガリに痩せてしまった時に落ちた筋肉が戻りきっていないのは明らかだった。

「まだ本調子にない・・・」

救いは、恐ろしいまでに落ち着き払っていたこと。（むしろ休みボケで気合不足にも映った）これまで結果が悪いときは落ち着きがなかったので、これは良い傾向だと思った。9月に牧場で見たときも精神面の成長は感じていたのだが、いろいろな経験を積んで地に足が着き大人になったのだろう。


そんな落ち着きがレースでも感じられた。スタートも良く、すぐに好位に取り付きうまく流れに乗っていた。内で揉まれてもノープロブレム。鞍上のリードにきちんと応えていた。ただ惜しむらくは、直線を向いたところでジョッキーが内ではなく、外を選択し、結果、バテた馬に前を塞がれて、スムーズに抜け出せなかったこと。
もし内を付いていれば、ヴァーミリアン自身ももう少し上の着順だったろうし、勝ち馬もあそこを通れなかったわけで、結果は変わっていただろう。

その勝ち馬・アロンダイトは、同厩、同父。オマケにTO氏出資馬。条件馬からG1勝ちまで突き抜けるとは恐れ入りました。おめでとうございます。
それにしても彼の出資馬と同厩舎の馬持つと、いつもウチのが影薄くなるなぁ（苦笑）　

ま、ヴァーミリアンの4着という着順は人気や下馬評からすれば健闘と言えるのだろう。休み明けで迎えたG1なら胸を張れると思う。

何よりも、いろいろなハンデに果敢に立ち向かい、最後まで走ったヴァーミリアンの姿は誇らしかった。

反撃へのテスト飛行は良好。今日はそれだけで、ヨシ。

JCダートをいよいよ目前に控え、テンションも上がってきているのか、というとそうでもない。
フェブラリーSの時は全てが上昇気流の中で、メディアでも数多く取り上げられていたから期待も緊張感も最高潮だった。
それに比べると...今回はメディアからの注目も薄いし、専門誌などの評価も芳しくない。
前走の大敗に加え、休養明け、一週前追い切りの悪さがかなりのイメージダウンなのだろう。

しかし、だ。贔屓目を差し引いても、このメンバーなら間違いなく実力は1,2である。
横綱不在のここで、いくらなんでも無印とはなぁ。

今週の追い切りはジョッキーが跨ったとはいえ、好タイム。

ルメール 栗東 坂 良 1 回 -51.9 -37.9 -25.5 -13.2　一杯

シャープさとか勢いや力強さは確かにまだ足りない。それでも真っ直ぐ駆け上がれたし、気持ちも入っていたと思う。とはいえ、もう一週は欲しかったなぁ・・・

でも意外と不安視された逆境の時の方が走る馬。

やれそうな空気にはなってきた。

所用で今週も競馬場行けず、随分ご無沙汰な感じ。

それでも先週の競馬はその醍醐味に触れられる重厚さがあった。

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土曜日、まず嬉しかったのが、京都2Rの未勝利戦を勝ったキャッスルトン。YT氏の出資馬だ。
当週に氏の出資馬2トップ、フェリシアとリボンアートの引退、繁殖入りが決まったとの報を受け、自分も寂しさを覚えていた。特にフェリシアは、彼女の全勝利に立ち会っていた。
昨年、たまたま氏から「残口馬ではどれがいいですかね？」と相談を受けた。その時、迷わずティークリッパーの04の名を真っ先に挙げた。華奢で体の小さかった彼女であるが、シャープでバネのありそうな歩様が印象的だった。意見があったのか、YT氏はその馬に出資した。

当初は地味な存在であったが、冬を迎え調教のピッチが上がってくると日に日にその評価は高まり、賞賛の言葉が頻繁に聞かれるようになり、いつしか追分産牝馬でも屈指の期待馬となった。
しかし、デビューから3戦、勝ちきれない競馬が続いた。敗因は明らかに距離不足にあり、適正距離になればいつでも勝てそうな雰囲気であった。そして、待望の距離延長のマイル戦。休み明けもなんの勝利をものにした。これからは、キャッスルトンが後を継ぐよ。おめでとう、YT氏！

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同じくこの日、PO馬が2頭出走した。
まず東京5Rの新馬でディオスクロイ。(ディアブロズストーリーの04と言った方がわかりやすいかな？)　募集時から価格相応の活躍は間違いないと評価していたが、今年の9月のツアー時にNF早来で展示されているとき、スタッフの方同士の会話を耳にして、この日の勝利は確信していた。

その内容は、
A:○○（馬名聞き漏らしたが、相当の良血期待馬と思われ）いるじゃん？アレと併せ馬して先着しちゃったんだよ、この馬。アレに勝ったのって、たぶんコイツだけだぜ。コレは相当走ると思うぜ！
B:マジで！？スゲーな、そりゃ！
A:うん、重賞くらい軽いと思う。
B:まぁ、フォーティナイナーだからダートだろうな。
A:うん、再来年のフェブラリーSが楽しみだ。

てな具合。横レス入れて、「そ、そんなにスゴイのこの馬？」と何気に突っ込んだら、「覚えておいてソンはないですよ、マジで」と。
いやー、良い馬券いただきました。確かにソンはなかったです。（出資したかったぞ）　ありがとう、NF早来のスタッフさん！

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続いてこの日のメインR、東京スポーツ杯S2歳S。PO馬のフサイチホウオー、出資第二希望馬でTO氏出資のドリームジャーニーが出走。しかも1,2番人気を争ってレースを迎えた。
結果はご承知のように、ホウオーが激しい３頭の叩き合いを素晴らしい勝負根性で半馬身制して優勝、ドリームジャーニーは惜しくもさらにハナ差3着だったが、スムーズなレースができていれば、結果は変わっていたかもしれない。

それにしても、ホウオーだ。ボス臭を漂わせる威圧感を見せられると来春が楽しみでならない。あのセレクトセールで感じた予感が、現実になるのか！？

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日曜日、マイルチャンピオンシップ。
GCで見たパドックでは、ダンスインザムードの気配がバツグン。
前二戦、先着できなかった不安もありながら、これなら、と思い、こちらを頭にした馬券と、ダイワメジャーとの馬連を厚めに購入。
レースは先に抜けだしたダイワメジャーを明らかに優る脚色で追いつめるダンス。差した、と思ったが、並ぶとメジャーが再び前に出てゴール。
いや、メジャーが前に出たのではない、ダンスが怯んだのだ。

──これが、コンプレックスか。

以前読んだ『サラブレッド０の理論』にも書かれていた内容を思い出した。
簡単に言えば、 「馬でも“コイツには敵わない”と思った記憶は消えない」ということ。
それが見えた好例で、たいへん興味深かった。

　ちょっと興味深いデータを拾った。

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ここ数年間の1400m以上の2歳新馬・未勝利戦で上がり3ハロン34.9秒以下且つ、上がり1ハロン11.3秒以下の勝ち馬。
多くが超スローで出た上がり時計だが、それでもこのデータからは、重賞級の出現率が高い。
ただし京都競馬場でのデータは、阪神競馬場ほどの率の高さ（全馬G1馬）では無い。

11.3：　マジックアワー、オースミタキオン、ラインクラフト
11.2：　ダークメッセージ、ジャリスコライト、シーザリオ、ディープインパクト、ヴァーミリアン、シェルゲーム
11.1：　スイープトウショウ、アドマイヤグルーヴ
11.0：　アグネスタキオン

今年は、アドマイヤオーラ（11.0）、ダノンオーガスタ（11.2）、ヴァルプリス（11.1）が該当。
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　おお、このそうそうたる顔ぶれ。（ヴァーミリアンの名前もあるゾ！）
　しかも、上がり1Fが11.1以下の馬は全馬G1勝ち馬ではないか！！

　でも、まぁ、ヴァルは平坦の中京、しかも開幕週でのタイムなんで、やや弱い気もするが...

　ついでにこれだけの瞬発力は常に故障と背中合わせってこともあるわけで。

　無事に行って欲しいよなぁ。

　ヴァーミリアンがJCダートに向け、一週前追い切り。

ルメール栗東 CW 稍 83.0 -68.6 -54.8 -41.0 -13.3　一杯
クロズキン(古1000万)馬ナリの外を追走クビ遅れ

　うーん、あと一週あるとはいえ、厳しいかな。

　クラブのレポートでは、

2006/11/15　栗東ＴＣ
この中間も変わりなく、11/15（水）はＣＷコースで併せ馬で追い切りをおこないましたが動きはいまひとつでした。気分的なことが影響したようで、来週は坂路コースで追い切りをおこないます。11/25（土）東京・ジャパンＣダート（Ｇ1）に向けて抜かりはありません。

　だからさ、ソレが一番大事なんじゃないのか？

　何よりも気持ちが入っていないヴァーミリアンに勝機などない。

11月11日はポッキーの日なんだってさ。

ポッキーを手に踊り狂うCMで大ブレイク中の“ガッキー”こと、新垣結衣が渋谷109のポッキー・イベントにサプライズでやって来ることを関係筋から事前に聞いていながら、雨に負けてスルー。うーん。

でもさ、11月11日といえば、こちらでしょ！

いまこそ女神に縋りたい気持ち。もし女神様の後押しがあれば、JCダートはなんとかなりそうな気がするんだけどｗ

予約注文していた、新・iPod Shuffleが届く。

旧iPod Shuffleの時もその小ささ、軽さに驚き、賞賛したが、新バージョンは一気にその半分以下、もう究極に近い。

並べて比較するとこんな感じ。

常にジーンズのポケットに忍ばせておいても全く邪魔にならないサイズ。どんどんヘッドホンの方が煩わしくなっていくなぁ。

裏面は、こんな感じ。

予約注文時がちょうどヴァルプリス新馬勝ち直後だったので、その記念にと思い、無料刻印サービスにて、“Warpulis”と刻んでもらった。文字数制限がなければ、
「2006.9.10　3回中京2日目　新馬競走　優勝　ヴァルプリス」
とでも入れて、ちょっとした優勝メダル気分にしたかったんだけどねぇ。
しかし、本体が小さすぎるゆえ、刻印も目立たないのが、なんともはや。

一時はどうなるものかと心配したヴァルプリスの脚元ではあったが、意外にアッサリと収束。11/7に帰厩の運びとなった。
順調なら年内にもう一度見られそうだ。
今月中のレースは難しいとして、年内となると12/9阪神　エリカ賞、または、12/16中京　中京2歳Sかな？
どちらにしても強豪の集まるレース、力試しの一戦。
しかし、この馬の決め脚もかなりのもの。
あの爆発力を上手く引き出せたときは、想像以上の何かをやってくれそうな予感は感じている。

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一足先に帰厩したヴァーミリアンは順調にペースアップ、11/25　JCダートに向けてピッチが上がってきている。
鉄砲実績でいえば威張れるほどのものはないが、過去の休養明けは鬱状態の絶不調時のものだけに参考外としておく。この路線では能力上位なのは間違いないし、激走しても驚かない。あとは未知の外国馬との比較。チャンスはあるはず。